NPO法人 日本健康太極拳協会 山梨県支部

当ブログで活動報告を行なっております。

「難病患者さんの地域交流会 太極拳体験のお手伝いをして」

「難病患者さんの地域交流会 太極拳体験のお手伝いをして」

         山梨県支部理事 塩野雅子

        

 

2022年8月20日(土)に山梨県難病相談支援センター主催の「難病患者地域交流会 太極拳体験」のお手伝いをしました。

講師は楊名時八段錦太極拳 山梨県支部 副支部長の笠島三枝子師範でした。

笠島先生のアシスタントとして鮎沢たま季さんと私が参加しました。

 

当日は深い呼吸とゆっくりとした動きで心身のリラックスや、体内の循環を良くする楊名時八段錦太極拳を体験することで、コロナ禍での運動不足やストレスを解消する機会として。

また、交流会を通じて在宅療養難病患者さんやそのご家族同士の親睦を深めるというプログラムに沿って行われました。

 

笠島先生が「実際に一緒にやってみましょう」

「ご自身の体調にあわせて、立っても、座ったままでもどちらでも大丈夫です」

「とにかくやってみてください」

と、いつものお稽古と同じように「挨拶」「立禅」「スワイショウ」から始めました。

 

足裏、ひざ、股関節、頭のてっぺんになんとなく意識を向けて、「立禅」。

ご自身の身体をどっしりと感じたら、吸って、吐いて、深い呼吸をしばらく続けました。

会場にいる人それぞれが自分の呼吸をゆっくりとするだけで、場を満たす空気が全体に静かに、おだやかに整ってくるのがわかりました。

 

みんなで作った気持ちの良い空間で身体を徐々に動かしていきました。

スワイショウ」「八段錦前半四つ」「不老拳」「部分稽古」「八段錦後半二つ」「立禅・スワイショウ」「挨拶」の流れでした。

笠島先生の解説を聴きながら時々休憩しながら、無理せずに、呼吸と動作をつなげていきました。

身体がぽかぽかと温まりました。

皆さんの笑顔が素敵でした。

楽しかったです。

 

身体を動かしたあとは皆さんと輪になって座り、交流会を行いました。

難病をお持ちの皆さんの困難と向き合うひたむきな姿や、ご自身の経験により発せられる言葉から、私はたくさん学ばせていただきました。

難病というものは時には気持ちが前に進まなくなり、悲しくなることがたくさんあるというお話を聞きました。

私の想像の範囲では追いつかないかもしれませんが、その気持ちに少しでも共感し寄り添うことができるようになりたいと思いました。

また、皆さんが笠島先生に質問や感想を話してくださっている姿からは、はつらつとして内側に巡った気、前向きエネルギーの気をたくさん感じさせていただきました。

私にマイクが回ってきた時に、自己紹介と一緒にこんな言葉が出てきました。

「私にも元気が出ない時代がありました。でも太極拳に出会って、ただ身体を動かす気持ちよさに導かれて、心が明るくなり、軽くなりました」と。

自分の言葉で何かを伝えたくなったのは、難病をお持ちの皆さんの存在と心にふれることができたからだと思います。

目の前にいてくださった皆さんの心に私も癒されたのだと感じています。

 

「難病患者さん地域交流会 太極拳体験」のお手伝いをさせていただいて、センターの相談支援員さんやボランティアの方々も含めた会場にいらっしゃった皆さん全員と、穏やかな心の交流をさせていただきました。

とても楽しい時間になりました。

ありがとうございました。

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